BENTLEY |
CONTINENTAL-R-Mulliner |
2000'
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SILVER-PEARL
(シリバー・パール) |
FRENCH-NAVY・LEATHER
(フレンチネイビー・レザー) |
ASK |
102.610km |
ディーラー車 左ハンドル
V8 OHV 6747cc 4速フロアAT(スポーツモード付き)
水冷インタークーラー付きターボ・後期型ハイパフォーマンス「コンチT」E/G
・馬力 :426ps/4000 rpm
・トルク:89.2kgm/2200 rpm
・最高速:272km
全長:537cm
全幅:196cm
全高:146cm
重量:2440kg
定員:4人
「コンチRマリナー」専用装備:
* ワイドボディ(Tと同じような)
*「コンチT」18インチ・ホイール
*「コンチT」マフラー
*「マリナー・サイド・エアダクト」
*「グリーンB」バッジ
*「コンチT」スペック・エンジン
*「20%」クイック・ステアリングラック
標準装備:
マトリックス・グリル、Wエアバック、Fパワーシート(メモリーシート4人分+
ランバーサポート、シートヒーター)、電動チルトハンドル、エアコン、
他フル装備
後付け装備:
・「カロッツェリア・インダッシュナビ&地デジTV」
・「バックカメラ」連動
・「ETC車載器」
内外装極美、機関、当社にて完全整備渡し、走行距離を感じさせない超極上車。
車検:令和8年(2026年)4月9月まで
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「MPW」が最後に残した「四天王」
「コンチネンタルR・マリナー」!
世界:「148台」 99’〜03’
コンチネンタルRのシャーシをベースに、ショートホイールでハイパフォーマンス
・エンジン、ワイドボディの「コンチネンタルT」と同じエンジンを積み、ワイド
ボディをまとう。
コンチRのブリスターフェンダーにプラス・コンチネンタルTと同じくオーバーフ
ェンダーが追加された その外観は、見るものを圧倒する。
一見、まるでコンチネンタルTであるが、全長は、コンチRの537cm、10cmシ
ョートホイールベース、全長で、14cm短いコンチT(523cm)とは異なる。
全幅は、コンチR、188cmに対し、オーバーファンダー分広く、196cmとなっ
ている。
コンチTのハイパフォーマンス・エンジンは、97年の発売時、馬力:404馬力
であったが、98年以降 426馬力にUPされ、トルクも同様に
81.6kgmから89.2kgmに、、、
当「R・マリナー」は、この進化型426馬力エンジンを積んでいる。
「R・マリナー」スペック
・0−100km: 5.8秒 (コンチR:6.3秒 コンチTマリナー:5.7秒)
・最高速 :272km(コンチR:249km コンチTマリナー:272km)
特徴
・ワイド・ボディ
・コンチT・マフラー
・コンチT・ホイール
・グリーンBバッジ
・サイド・エアダクト
・20%クイック・ステアリングラック
と、スペックと特長は、コンチRのものではなく、コンチTに類似する。
ボディワークは、もちろん、世界一の匠の集団「マリーナパークウォード」。
(下記からMPWに略)
一時期は300社以上が凌ぎを削ったイギリスのコーチビルダーの頂点に君臨する
「HJマリナー」と「パークウォード」がロールス社傘下として合併したのが、
「MPW」。
その技巧は、もはや伝説、車作りを芸術の世界にまで高めた。
だが、ハンドメイドの弱点、コスト高により、販売価格は高騰、、
結果、非常に残念ながら、ボディ全体の製作から手掛ける、いわゆる「コーチビル
ドモデル」は、このコンチ・シリーズ(コンチT、アズール、コンチSC、コンチ
R)が、最後のモデルとなった。
更に、BMWやVWの経営参加により(ややこしいことに)
1998年からは、「パークウォード」の名はロールス・ロイス系のスペシャル
モデル(例えば、リムジン)に使用し、
「マリナー」の名は、ベントレーのスペシャル・モデルに使用することになる。
この後、「マリナー」の名は、コーチビルダーの名称という意味ではなくなり、
単に、スペシャル・ベントレーに付ける「ブランド」となってしまう。
*現行の「コンチネンタルGT・マリナー」などが、いい例だが、その車を「マリ
ナー」社が作ったわけではない。あくまで、ブランド名。
コーチビルド物最後の記念的意味で、1999年以降、生まれたのが、
当「R・マリナー」を含む「マリナー」シリーズである。
それが、噂の泣く子も黙る「マリナー・四天王」!
1. 「コンチT・マリナー」 : 23台
2. 「コンチSC・マリナー」: 6台
3. 「アズール・マリナー」 :155台
4. 「コンチR・マリナー」 :148台
四天王の共通点は、「T・エンジン」を積み、足回り強化 であるが、
詳しくは、各モデル入庫ごとに させていただく。
ただ、「見た目」、「コンチT・マリナー」「コンチSC・マリナー」や
「アズール・マリナー」(*ワイドボディを除き)は、スタンダードと区別
できない。だから、「VIN」ナンバーで確定する。
だが、「コンチRマリナー」だけは、すぐに判別できる。ワイド・ロング。
生産台数が多い = 注文が多かったのは、その「見た目」のためだろう。
ディーラー車のコンチTは「39台」のみ、、当「R・マリナー」の国内輸入台数
は、残念ながら不明だが、3台説はある。
私自身は、この個体以外に「R・マリナー」を国内で他に一度しか見た事がない。
(コーンズかベントレージャパンが広報カーで使っていたコン色)
「コンチTマリナー」も数台 日本に住んでいるが、これも片手にあまるほど、
「アズール・マリナー」片手ほど
「コンチSCマリナー」は、輸入された形跡がない。
「コンチR・マリナー」生産 内訳:
左H 右H 計
1999年: 12台 11台 23台
2000年: 28台 16台 44台
2001年: 31台 16台 47台
2002年: 11台 13台 24台
2003年: 3台 7台 10台
左H:85台 右H:63台 合計:148台
この「四天王」は限定車ではなかった。
発売時の99年には、すでに新型モデル「セラフ」「アルナージ」が
販売中〜、近いうちに、2ドアの新型モデルも追加される情報があった。
「本物」が分かる人が、世界に「148人」いたということだ。
今後、ボディ全体からの製作をMPWの職人が手掛けることは二度とない、
4千万円級の新車時価格:ファンタムのようなリムジンでもなく、300km以上
のスピードが出るスーパーカーでもない2ドア・クーペとしては、他に類を見ない
高額価格である。
さて、当個体
以前、当社で販売させていただいた「シーザー認定中古車」。
この時点で、もう間違いのない1台。
走行距離:「102.610km」
走行距離こそ、普通に伸びてはいるが、、相変わらず、とても、この走行距離が
信じられないほどキレイな個体である。
しかも、前オーナー様、お付き合いがあるので、「コーンズ」さんで、2024年
4月に「車検取得&整備」したばかり。で、車検は、2026年4月まであり。
2022年時の車検整備は、当社で。鬼に金棒。
外装カラーは、「シルバー・パール」!
美しい光沢を放つ「シルバー・メタリック」
パールの名が示すとおり、塗料に粒子の細かいパール・マイカが含まれている。
新車時と変わりない、実に 上品な輝き。
飛び石後やコキズは、以前に仕上げ済みなので、バリのビカッ!
フロントグリルが、立体網目グリル(マトリックスグリル)に変わったのは、98
年以降モデルから、、、これがコンチTなら、Bピラーから後ろが、14cmほど
コンチRよりショートホイールなのだが、当「R・マリナー」は、コンチRと同じ
(537cm)なので短くない。
オーバーフェンダーは、完全にボディと一体化され流れるようなグラマラスな
デザインは、MPWの力作。
この造作は、「Rマリナー」専用、、わずか「148台」だけのために、、
もうこうなると、商売とは思えない、、意地でしょ。
サイド・エアダクトは、「マリナー」の証し。(マリナー有料オプション)
タイヤとホイールのサイズもコンチTと同じ物で、コンチRが17インチ7.5J、
255/55サイズに対して、18インチ9.5J、285/45サイズと巨大。
*だが、個体は、前回ご納車前に、タイヤを「ピレリーの275・45サイズ」
に当社で新品交換。
今の時代は、サイズダウンさせて、乗り心地を優先させた方が好いと考える。
サスペンションは「R・マリナー」用に「高速ツーリング・サス」とされるもの。
今までに聞いたことのないサスであるが、、おそらく、標準のコンチTのサスでは
なかろうか?、、、コンチT・マリナーは、アンチロールバーで、フロント40%
、リアを20%、硬めてあって結構ガチガチのサスだが、、それではない。
ステアリング・ラックは、これまた、「R・マリナー」用に、標準コンチRより、
20%クイックなギヤ比のものが採用されている。という芸の細かさ。
「R・マリナー」のエンブレム全ては「グリーン色」に統一されている。
(コンチTはブラック、コンチRはレッド、アズールはブルー)
マフラーもコンチTと同じ口径のデカイ一本だしマフラー、、迫力の重低音を奏で
るが、決して うるさくは無い。
内装は、「フレンチネイビー」レザー。
前回、販売させていただいたときと、変わりなく◎!
レザー(もち、コノリー製)のスレ、ヤレも少なく、これ以上は望めないレベル。
ウッドは、前回ご納車前(2022年)、前オーナー様のご依頼で、「全てリペア」
今も、新車かよっ状態、艶々っ。
そんなわけで、当個体、前回入庫時より、はるかにキレイに。
内装の造作は、98年に一新されていて、シート形状、ヘッドレスト(アズール・
タイプ)ステアリングなどが、以前デザインと異なり、より豪華さを増している。
押し出しの強い外装に比べ、内装は、コンチR、そのまま、、実にシックである。
コンチR・マリナー最大の利点:
コンチT と違い、リア居住スペースは十分広い。
大人、4人を乗せる可能性があるオーナーなら、実用度は、こちらに軍配があがる
後付けで、
・カロの「HDDインダッシュナビ&地デジ」
・「バックカメラ」連動
・「ETC車載器」
さあて、あとは、実車を ご覧いただくしかない。
「四天王」「コンチRマリナー」
ご存じ?のとおり、近年「コンチRマリナー」は、海外で価格高騰を続けている
が、この個体は、安価 = 国内販売限定価格 = 輸出はNG。
では、お写真、怒涛の「150枚」を ご参考に ↓
最終章に、総評を書きました。
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1959年、「クラウド2」、「ベントレーS2」の時代から基本設計を変えることなく、
進化を続けてきた伝説のアルミ合金製V8エンジン。
そして、その歴史は、2020年4月に終わりを告げる。
VW経営になってからも唯一残した「ロールスロイス製・エンジン」生産中止。
これで、過去から受け継いだ「本物」は全て無くなった、、。
97年に、「コスワース」と「ザイテック」との技術協力のもと、登場した「コンチT」の
ハイパフォーマンス・ターボ・エンジンは、98年以降、更に進化、、
404馬力、トルク:81.6kgmから、
426馬力、トルク:89.2kgmにパワーUP
最高速は、250kmから273Kmへ。これ以上は必要あるまい。
当「コンチRマリナー」は、このエンジンを積む。
爆発的に部品点数の多い、このエンジンは、完全にハンドビルドで組み上げられている。
1万分の1の公差まで測定して、組み上げられるこのエンジンの耐久性はハンパじゃない。
組み立てに要す作業時間「80時間」。
メーカー自身も正式にカタログに書いてあるが、
「1920年以降、製造されたベントレー(WOベントレーを含め)の内、
約3分の2の個体は現在も可動している」、、と。
噂だけではないのだ。
これは、現存可動率といわれるが、もちろん、世界一の可動率を誇る。
これに、可動してない個体まで入れる「現存率」になると、8割以上は軽く現存しているの
ではなかろうか、、。
現存可動していない個体は、大金持ちが数あるガレージに置いたまま忘れてしまっているか
もしくは、大事故をして、直すお金がなかったか、、どちらかであろう。
こんな自動車メーカーが、この後、現れる可能性は、 0 だ。
世界一の長寿を誇る 好き時代のベントレー、、
走ってみた:
キーを右に回して、5秒待機、から、セル、一発始動。
静かなる低音を響かせるが、そのレベルは、静かな住宅街の深夜でも怒られない程度。
暖気には さほどの時間は要さない。
アクセルを踏みこむと、そのトルクの太さが瞬時に理解できる。
加速、十分過ぎる速さ、、
スペックは、「T」ながら、乗り心地は、「R」風、、このホイールベースのせい。
つまり、「T」よりラグジュエリー。 豪華大型クルーザー。
新品艶々ウッドが、盛り上げる。
乗れば乗るほどに、、う~ん、唸らせる乗り物。
流石、ディーラーさん整備したばかりで、ぜっこうちょうーーー
これぞ、「ザ・ベントレー」!
これぞ、「ロールス製エンジン」!
これぞ、「マリーナ・パークウォード」!
「マリーナパークウォード」が、その歴史の最後に残した遺産
「四天王」「コンチRマリナー」
当個体は、100年先にも、
いや地球があるかぎり、この星に住んでいる。
私たちは、どんなに長生きしたところで、
所詮は、「一時預かり人」に過ぎない、、。
歴史に残る「作品」、、
「一時預かり人」募集〜
*前述のとおり。当個体は、国内販売限定
こんな素敵な車を海外に流出させるわけにはいかない、、
国内に住んでいてさえくれれば、、
そう、また いつか会える
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